あいさつのパワ―

私は、前任の横浜市内での交番勤務の時に心掛けていたことの一つに
立番時のあいさつがあります。

朝夕の立番時の際、心の込もったあいさつを心掛け、
相謹者と共に実践してきました。

始めはこちらからあいさつをしても無反応な人、
きちんとあいさつを返してくれる人、
会釈をする人、
驚いたように見る人、様々でしたが、
毎回実践することで
徐々にあいさつを返してくれる人が増え、足を止めて話しかけてくれる人や、
変化が見られるようになったのです。

ある日、私は交番に来所した女性から
「帰宅途中に自宅近くで不審者に遭い、怖い思いをしたのでパトロールをしてほしい」
との相談を受理しました。
私はその女性を一目見て、
平日の朝、いつも同じ時間に早足で交番前を通り過ぎて行く女性であることが分りました。

相談受理後、各番引継ぎの上、女性の帰宅時間にパトロールを実施し、
異常無く一ケ月が経過したある朝、
私に対し「パトロールありがとうございました。お巡りさんたちのお陰でもう大丈夫です」
と笑顔深々とお辞儀をして立ち去りました。

その時、私は、初めて見るその女性の笑顔に心温まる思いがしました。

そしてそれ以来、その女性は笑顔であいさつをして交番の前を通るようになったのです。

交番勤務は、事件事故の扱いに加え、各種要望、苦情、相談に対するなど忙しく、
時に心身共に疲れる事もあります。

しかし、朝夕の立番で地域住民に接し、心の込もったあいさつを交わすことで
元気をもらい、どれだけ励まされたか分りません。
心温まるあいさつのパワ―は警察学校で教えて戴いたことです。

これからも積極的にあいさつを続け、
県民から親しまれる警察官でありたいと思います。

警察学校在籍時の
『県民から親しまれ信頼される警察官を目指して』
を実践している卒業生の感想文の例を紹介しました。

今日の日が昨日よりもっと良き日となりますよう。



湘南話し方センター
所長 松永洋忠

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