あなたは昔から必ず式典などで歌っていた「君が代」の歌はどなたの作詞なのご存知でしたか?
「君が代」は誰もが知っている国歌。
千代に八千代に さざれ石の 巌となりて 苔のむすまで
このような問いかけをされると、
「知る事は楽しむ事でございまして、皆様こんばんはNHKアナウンサ―の鈴木健二です」
というセリフを思いだします。
人間の持つ欲望の一つあるのが知識欲ですね。
みなさんは、オオヤマツミノカミの娘で、コノハナサクヤヒメの姉でもある
岩の神、長寿の神とも言われている
イワナガヒメをご存知でしょうか。
磐長姫や石長姫など様々な呼び名、表記がありあす。
古事記にも出て来る日本神話の女神で【イワナガヒメものがたり】というものもあります。
アマテラスオオミカミの孫である、ニニギノミコトが高千穂美穂峰に降臨され
「天孫降臨」し、コノハナサクヤヒメと結婚することから始まるお話です。
ある日、ニニギノミコトが海岸を歩いておりますと、美しい乙女(コノハナサクヤヒメ)に出会い、
一目惚れしました。
「そなたの名は?」
「木花佐久夜姫(コノハナサクヤヒメ)と申します」
「お父様は?」
「山の神の大山津見神(オオヤマツミノカミ)です」
「きょうだいは?」
「姉のイワナガヒメがいます」
そして
「私と結婚してください」
といきなり、コノハナサクヤヒメに求婚です。
「父に聞いて下さい」
とコノハナサクヤヒメ
ニニギノミコトは早速、大山津見神(オオヤマツミノカミ)に使者を遣わしました。
大山津見神(父)は、ニニギノミコトがアマテラスオオミカミさまのお孫さまと知って大変喜び!
沢山の贈り物を持たせ、二人の姉妹(イワナガヒメも)を一緒に嫁にやりました。
ところが、ニニギノミコトは妹の醜い石長姫(イワナガヒメ)を見て、
「お前は帰れ!」と言い、
父親の元へ追い返してしまいました。
大山津見神(父)は非常に残念がってニニギノミコトに手紙を書きました。
二人の娘を一緒に差し上げたのは深い訳があったのです。
石長姫を妻にすれば、あなた様のお命が、雪が降り、風が吹いても
岩のごとく不変であるようにと。
木花佐久夜姫を妻にすれば、あなた様の御代が花が咲き誇るがごとく栄えるようにと、
そう神に契約していたのです。
ところが石長姫を追い返し、姉だけを愛とられたので、
あなた様のお命は花のようにすぐ散ってしまうでしょう。
人は誰しも人生の「美しい姿」、
すなわち栄光や、祝福、すなわち楽な生き方を求めたがります。
その反対の「醜い姿」、
病気や貧乏、失敗や苦しみなどを避けようとします。
ところが、この「醜い姿」のほうにこそ天の深い慈悲が隠されているのです。
これらを受け入れ、これらに感謝できた時に初めて心の平安と盤石の礎が築かれていくのです。
つらい経験は決して「悪いこと」ではないのですね。
天の慈悲が隠されているから見えにくい。
すなわち「見にくい」のです。
追い返された石岩姫(イワナガヒメ)は、
あまりの悲しさに長い年月、部屋にこもってしまいました。
でも、その悲しみを乗り越えて和歌を詠みました。
それが君が代の原点。
日本の中心になられるよう、ニニギノミコトの永遠の弥栄(いやさか)を願い、
父、山の神を讃えた歌です。
山が豊かになれば海も豊かになり、、地球は永遠に安泰ですよね。
詠み人知らずと言われていますが、これが石長姫が詠んだ歌です。
石長姫はこんなすごい歌を生み出す力を持っていたのです。
見た目に惑わさられず、真の姿を感じ取れる心を私たちも磨きたいですね。
これは、熊本阿蘇市を中心に作詞作曲活動 講演活動もしている
熊本県阿蘇在住の「あべまりあ」さんの記事でした。
令和5年1月16日(月)日本講演新聞 2960号
発行 (株)宮崎中央新聞社
特別許可を得て紹介させて頂きました。
今日の日が昨日よりもっと良き日となりますよう
湘南話し方センター
所長 松永洋忠