暗示が人生を変える

受講生のひとり(40代の男性経営者)が、
中学を卒業して30年ぶりの同窓会に参加した時の感想を話してくれました。

その時は当時の担任の先生も参加され、先生は現在(70代半ば)ですが、担任当時は40代の時。
思い出すのは、
将来の個別進路指導の際、先生は「君なら必ず出来る!」と言ってくれた言葉が嬉しくてたまらなかった。

勉強は苦手で普通以下。
しかし、自分は将来親の跡継ぎはムリと思っていた時だったので
物凄い励みになりました。
先生が同窓会に参加される事を知り、先生に今の自分を報告したいとの思いで参加してきました。
とのこと。


勿論勉強は今も苦手ですが、仕事に関係する勉強やさまざまな人と会う事も多く
人間関係の勉強、立場上人前で話す事も多くなり、勉強もして今は親から譲り受けた会社も
社員150人を抱える建設会社の社長として、県の組合青年部の会長として頑張っています。

と涙ながらに先生に話したとのこと。

どんな時も先生から言われた「君なら出来る!」 この言葉をスランプに陥ったり、仕事で落ち込んだ時など
いつも先生の言葉を思い出し、今も心の中の玉手箱にしています、と報告をしてきました。と。
 その時先生は 「そうか~そんな事を言ったのか~それにしても良く頑張っているね~」と。

 
もう昔のこととはいえ、言った本人は言った時のことを忘れてしまっても言われた側は、
いつも自分の心の中でその言葉を繰り返し、
やがて、人格形成に迄に至ったのです。

たった一言が一人の少年の運命迄変える力があったのです。
おそらく先生とすれば生徒の今後の進路について一人一人の特性を考えた言葉だったのでしょう。

今、中学3年、高校生3年生も進路指導の時期。
先生方は毎日大変忙しい中、何かと大変かと思います。
30年前からは時代も大きく変化していく中、先生の一言が一生の運命を支配することもあります。

教室にはOBとなっている方や、現役の「先生」も参加されています。

あなたも「先生」でなくても、
今日は○○さんと会うから、どんな励ましの言葉を言おうか
なんていうような、そんな日となりますよう



湘南話し方センター
所長 松永洋忠

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