話の味付け

「カラスは白い!」と言い張っても誰も信用しませんが、
世の中善意のウソというものは立派に通用します。

例えば激励のスピーチとか結婚式のスピーチはある程度の脚色は許されます。

聞き手もこれをご愛敬と受け取り、阿吽(アウン)の呼吸で許されます。

加えて、こうした場合の善意のウソは話の味付けになるもので思わず引き込まれてしまいます。

主賓のスピーチなどで、
「新郎の祥太郎さんは(エピソードを添えた後)このような事からも私どもの会社にとりましては将来を背負って立つ男でございます。ご両親様どうぞご安心下さい。
今年も業績の半分以上は新郎の活躍があってこそでございます。
今日初めてお目にかかる新婦 篤子様は誠に美しく聡明な、まるでお二人は雛人形のようでまぶしく感じています」

このような味付けは、正に政治の世界では特に多く活用されています。
国会の答弁などで昔、与野党の論争は詭弁(きべん)の論争そのものでした。
憲法第9条の自衛隊は違憲論争だ。
戦後まもなく「あれは 軍隊ではない」と時の吉田茂首相に言明させた警察予備隊でスタート、
保安隊、自衛隊と名を変えながら、その後40年近くも詭弁の大論争が続きました。

今も全く変わっていない〇〇派の、、、、、、、。

田中角栄元総理大臣も詭弁の洪水と言えなくもない代表です。
時に論旨不明な詭弁をたっぷりふりまき、笑ったり、恫喝されたりの、角栄独演会が終わってしまうと、
何やらホントらしい気分にさせられてしまうから、これまた一つのスピーチ術として今蘇っているのです。
話の味付けとも言えましょう。


あなたもこのような話ができるようになりませんか?
当センターの教室以外の「個人ご指導」では、こうした詭弁の効果も掘り下げて、
TPOに合わせヒントをお伝えし、話す内容の構成も行っています。
時には善意のウソも商取引などでも、さまざまなケ―スで使われていますね。

どうぞお気軽にご相談ください。

今日の日が昨日よりもっと輝ける日となりますよう
湘南話し方センター
所長 松永洋忠

「心とことばの研究所 湘南話し方センター」
興味のある方は、ぜひ一度体験にいらしてください。
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