商品を配達に出た店長が、バイクでスリップして転んだ拍子に足にけがをした。
ちょっと傷が深いようなので、病院へ行った。
医師の診察後、
「やはり縫わなければならないでしょうか?」
と尋ねると、
看護師が冷静に「三針縫合します」との応対に店長 は「???」
このような用語は看護の世界では当たり前の言葉かもしれませんが、
「三針縫います」で良いのです。
ただ診断書には、【三針縫合】と記入するでしょう。
「あの~跡は残るでしょうか?」
という心配顔の質問にも
「ん~たぶん瘢痕が」
、、、、。
これも「すこし跡は残ります」と言えば分ります。
看護師さんなりに専門用語を使ったわけですが・・・・
このょうにして、専門用語や難しいカタカナ用語を専門外の人にも未だに使うケ-スはよくあります。
法務省では、子どもの養育費を受けるための家庭裁判所へ提出する調停の申立書において、
分かりやすい用語に改めたものを新たに作成したとのこと。
例えば、「調停」を「話し合い」、
「申立人」を「あなた」、
「念書」を「書面」、
などに言い換えたと、つい先日報道されました。
今にして、ようやくという感じですが、一般的には分かりやすくなりました。
テレビなどで政治家やゲスト専門家の先生も
また、講演会等で頻繫に使う方のケ-スもよく見かけますが、
あなたは専門用語のようなわからない言葉が出てきたとき、どう思いますか。
あれ?今の言葉の意味は、、、、。と考えている間に、
聞いていても見ていても聞き手の心理は
「何かこの人難しいこと言ってるな」となり、
話の効果はなくなってしまいます。
国でも、以前から行政文書などで使われる難解な外来語の言い換えを進めるように取り組んでいますが
浸透率はまだまだのようです。
そんな時はどういう工夫をする事で聞き手を惹きつけられると思いますか?
伝える力にはこのような言葉(単語)ひとつも意識する事が大切です。
分かりやすかった。楽しかった!勉強になった!と聞き手は思うものです。
分かりやすい話をする人は、好かれます。
分かりにくい話をする人は、人は近寄ろうとしませんよね。
今日の日も明るい心でコロナに負けない一日でありますように
湘南話し方センター
所長 松永洋忠