所長ブログ

虐待の連鎖

「おまえは私のいうことだけ聞いていればいいんだよ」
 そう怒鳴られ、口答えすると口を針で刺されたり、ごみ袋に入れられて風呂場に投げられたり
食べ物も与えられず、風呂場の浴室の水を飲んでしのいだという。。。

このような報道に接し、まるで心を針金で縛られたような気持ちになります。

東京都大田区のマンションで2020年当時3歳の長女を放置して死亡させたとして
母親26歳が保護責任者遺棄致死罪で懲役8年の実刑を受けたその母も
実母から冒頭のような虐待を受けていた。[公判で弁護側が読み上げた調書から]

厚生労働省の調査によると、ネグレスト(育児虐待)が原因で2007年1月から2019年3月までに
虐待死した子ども200人のうち、20人の親が実母から過去に虐待を受けた経験があった。

しかし、虐待を受けた当事者は自らの経験を明かすのを避ける傾向にあるために
聞き取り調査には限界があるのが実情だと打ち明けている。

このような虐待が世代間で連鎖し、悲しく感ずる事件が右肩上がりとなっています。

【子は親のする通りにする】 【子は親の心を演ずる名優なり】 
昔から言われている言葉ですがこようなケ―スはあまりにも悲惨すぎます。

実現は程遠いことながら行政や民間は勿論、今以上に親となる前から
夫婦としてのあり方、親として最低限度必要な子育てに関する心構えを伝え、
そこから「子育て免許証」を発行し、地域の方々からいつでもお子さんの成長に合わせ気軽に相談できる。 

そのような、地域があってもいいですね。

余りにも壮絶な虐待を報道で知る限り、まだまだ氷山の一角です。
減ることは無くても間違いなく、、、、。【連鎖は増えていく】・・・という事を危惧しています。

出来ることは何か、考えさせられます。
困った時にはいつでも相談に来てほしい。
いつでも相談にのります。
こちらからも気づいたら声をかけてあげたい。
気づいてあげたい。

今日の日も明るい心でコロナに負けない一日でありますように

湘南話し方センター
所長 松永洋忠

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