崖っぷちから突き落とされたから今がある

友人代表として市議会議員の選挙、出陣式の際、挨拶を頼まれた４０代後半の男性（大手建設業界の営業部長）は、
日頃から１対１の話は上手で指導力のある方ということもあり、周囲からも頼られていた。
本人も、軽く引き受けたものの当日になって会場にいくと、国会議員、県会議員、市長挨拶と続き、
「ええっ？こんなに偉い人が集まった中で俺が話すの？」と思っていた時、
司会者から、「それではここで、○○候補大学時代のご友人で阿賀里　翔太　様（仮名）より一言激励のお言葉をお願い申し上げます。」

と言われ、指定の場所に上がり周りを見たら、全員が自分に注目。
その瞬間頭は真っ白。
およそこんな話をしょう、と心では思っていたものの、
全てが吹っ飛び頭の中は薄雲が大空を覆ったように真っ白になり、
手はブルブル、心臓が今にも口元から飛び出しそうになり、
口から出た言葉は「あの～あの～え～としばし（間）」・・・
そこで出た言葉は、「とにかく○○候補をよろしくお願いいたします」と言って檀上から降りた。

その時はもう穴があったら飛び降りたい心境だったと当時を振り返る。
そして、それ以来みんな俺をあざ笑っている。
更に世の中の人がみんな俺をバカにしてる。
と思い込むようになり、
当面は仕事もボーっとしてうつ病寸前になっていたとのこと。

そんな時パソコンで仕事をしていたら、ふと目に飛び込んできたのが、
「湘南話し方センタ―？？？偶然とは言えこれも何かの縁だ」
と、有無を言わず教室へ。

良い人間関係を作る話し方の勉強？？
そんなの分っている。と最初は軽い思いで聞いていましたが、回を重ねて行くうちに
話の奥の深さを知り、聞けば聞く程
納得、周りの方々も同様の思いを体験した方もいて、すぐ和気あいあい。

お互いに恥かきながらも、この際もっと続けて頑張ろう！と
管理職者から社長になったという同世代の仲間とも意気統合。
個人的な会話が良くても、いざ改まって話す時は沢山の決まったやり方があることを知り、
「もっとこういう教室がある事を早く知っておけば良かった。」
とそこで出来た仲間と勉強後も新たな親交の場所（居酒屋、スナック）へ行くのが楽しみの一つになっているようです。

正に人間万事塞翁が馬ですね。

今日の日も新たな挑戦で心に栄養を与える良き日となりますよう