親の接し方で変わる子ども

家庭内暴力　「DV」　に悩む家庭は相変わらず多いようだが、
我が家も数年前、家庭内暴力の一歩手前までいったことがある。
長い海上勤務から久しぶりに帰宅すると、ふすまのあちこちに大きな穴が開いている。

「一体どうしたんだ」と中学生の息子を問い詰めたところ、
「ムカつくからやった」　と言う。

つい声を荒げてしかりつけると、息子も乱暴な言葉で口答えした。
波立つ心を抑えながら自室にこもり、幼い息子と無邪気に遊んだころを思い出した。

当時は、わが子の何と愛らしかったことか。
息子がそばにいるだけで、私は幸せだった。
私はその時、自分の幸せは息子から与えられたものであることに気づいた。

「おまえは感謝の心が足らない」　と何かにつけて息子に説教をしていた。

だが、感謝しなければないのは、むしろ私の方なのだ。

そのことを悟った時、胸が熱くなり、涙がほお伝わってきた。

その時から、知らず知らずのうちに穏やかな物腰で息子と接するようになれた。
間もなく息子の反抗はピタリと収まり、幼い頃の素直な息子に戻った。
子どもは親の背中を見て育つというが、それはやはり心理だと思います。

「しかり方にもル―ルがある」の講義を聞いた後、受講生が話してくれました。

　正に
親が変われば子も変わる　

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