『大丈夫ですか?』本来の意味

ある男性が、スーパーで買い物をし、レジで精算のためクレジットカードを出すと、
20代の店員女性に「ありがとうございます。1,380円でございます。一括払いで大丈夫ですか?」
と言われ思わず腹が立ったから、
「すみません10回払いでお願いします」
とニッコリ冗談を込めて言ったら、ポカンッとした真面目な顔をしていたの事。

何年か前は、クレジットカードなら、最低5,000円~10,000円くらいで使用しないと
恥ずかしい、と思う時代もありました。
しかし、今はキャッシュレス時代と言われるようになり、
何百円であっても、何の抵抗もなくカードを利用するのが当たり前となっています。

そんな時、店員からの「大丈夫ですか?」は、
人によって受け止め方も違いますが、いかがなものでしょうか。

『大丈夫』は心配や危険がない様子、間違いのないさま、
または、非常に丈夫であること、という意味です。

例えば 
『彼女一人にこの仕事任せても大丈夫ですか?』 
『足を骨折したと聞きましたが松葉杖なくて大丈夫ですか?』
というように使うのが本来の形です。

『大丈夫ですか?』
という言葉の中には、相手を気遣う優しい気持ちが含まれているのです。
確認では使いません。

レストランでメニューをオーダーした時も同じく、
注文後に繰り返す確認時に「〇〇で大丈夫ですか?」と店員。

洋服屋さんのセールで、1点だけレジに持っていったら、
「1点で大丈夫ですか?」と店員。



言葉の持つ本来の意味を知ると『なるほどね』と思いませんか。

敬語は日本の文化と言われています。
新入社員研修は勿論のこと。
当センターでは、教室だけでなく、個人ご指導においても
深く掘り下げて現代流、ビジネス用のメールの打ち方まで
ご指導しています。

ここで一つ、お考えください。
「ハイ!できる限り頑張ります」
上司からお願いされた時の返答として
あなたが新入社員だとしたら?

今日の日もコロナに負けない一日でありますように

湘南話し方センター
所長 松永洋忠

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