引き出し方次第で

神奈川県内の中学校でカウンセラーをされ、
当センターの教室と個人ご指導の両方に参加されているAさん(女性50代)は
「個人的な相談、子ども達、先生、保護者を対象とした対面での話は良いのですが、大勢の保護者の前で講演をしなくてはならない」
そんなことがきっかけで見えました。

本番は6月の後半。
何とか緊張せず分りやすく話せるようになりたい、と現在目的に向かって勉強に入っています。

そんな中、他の受講者からの質問もあり、
Aさんは沢山の経験を積んでいますから、気軽に実際例を交え話してくれました。

「保健室に来る子は確実に増えています。本当に体の具合が悪いというより睡眠や食事の不足で気力が湧かず教室にいる事が辛くて出てくるんです。根底にあるのは授業が分からなくなっているから、昔はそれでも我慢していたのですが今はそれが出来ない。
《いらつき》 や 《むかつき》 に耐えきれず教室を出てしまう、という子が多いようです。
たまたま保健室で居合わせた上級性に 頑張って教室へ行けよ!と声をかけられただけで
≪キレタ≫ 状態になってしまい机をひっくり返したり暴れた子もいました」

コロナ禍になって尚さらイラつく子も増えました。親とは全然会話がない。
親子の会話にならず、親が一方的に話して、自分の気持ちをちっとも分ってくれない。
と訴える子が多いようです。

教師も集団に話している時の話し方と一人の生徒に向き合う時の話し方は変えた方が
良いのではないでしょうか。
「〇〇してみたら」 「〇〇はどう思う?」 と子どもが自分で判断できる余地と待ちの時間を作れるよう
大人は心がけたいですね。


Aさんは、こんなことも言ってました。

「子どもと親子、先生と生徒の関係よりも人間としての一対一の関係を望んでいると思います。
私自身も保健室を子どもの話に耳を傾けると考えています。何についてイラついたのか言葉にしてみよう。
と話しかけています。原因を言葉にすれば確実に成長出来ると思います」 
と 話していました。

専門的な事についてはどなたも納得。

当センターの教室は今、そんな方の集りです。
まさに、心とことばの研究所の話し方センターです。

今日の日が昨日よりもっと良き日になりますよう


湘南話し方センター
所長 松永洋忠

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