当センターのOBであり、当ブログでも何度か紹介させていただいている北島令司さんは
静岡県から当時は若者にとって憧れでもあった茨木県の霞が浦の予科練に入隊。
厳しい訓練にて飛行隊から特攻隊の護衛役に。
そのころは日本も危機状態に入り、国が決めたのが特別攻撃隊。
前回当ブログにてその遺書を紹介しました。
涙が思わず出てきそうになる内容です。
予科練平和祈念館が新に出来たのが平成12年だったかと。
今は沢山の若人が散っていった写真もあり、
直接本人が書いた遺書と離れてみても分かりやすく大きめに印刷され読みやすくなっています。
わずか18歳で。。。
下記は鹿児島県知覧を飛び立った青年の遺書です。
晴れている。
わずかに雲はあるものの、五月晴れとはこういうことをいうのだろう。
うん。エンジンも快調。絶好の飛行日和だ。
となりに見える仲間の顔も晴れ渡っている。
この数日間の葛藤が今は嘘のようだ。
鹿児島の最南端にある、開聞岳、別名薩摩富士を左手に見ながら、僕たちの飛行機は空を飛ぶ。
大好きな日本。この景色も見納めだ。
目的地まで2時間半。まるで走馬灯のようにいろいろなことを思い出す。
ふるさとの景色。幼いころ、悪いことをすることをするたびにげんこつをくらった先生。
近所にあった駄菓子屋のおばちゃんのだみ声。あはは。いろんな人とあったな。
そして最後に思い浮かぶのは大好きな母親の顔。
やっぱり僕が男なのだろうか。母ちゃんのこと思い出すと、なぜか涙が出てくる。
母ちゃん、今度の秋祭り、戻れなくてごめんな。
あ~。もう一回母ちゃんに会いてえなあ。
仲間が窓の斜め外を指さした。
海に浮かぶ目的地が点ぐらいではあるが見えてきた。
そろそろ行きますか。飛行機はキ―ンという音を立てて、急降下が始まった。
この遺書は鹿児島県に行った時に目にした遺書です。
霞ヶ浦からも同じように私たちは飛んでいきました。
日本の平和が永遠に続く事を願うばかりです。
命、母、平和、、、
2024年も一日一日を大切に生きていこう。
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今日の日が昨日よりもっと輝く日となりますよう
湘南話し方センター
所長 松永洋忠