昨年当ブログでも紹介しましたが、小田原外郎売りの一部を紹介しました。
実際に小田原市内のある外郎(ういろう)のお店にて絵柄付で販売もされています。

思わず口にしたくなるテンポのいい早口言葉を詰め合わせた内容です。

この外郎売りは次の１０項目の練習ができます。

①発声練習　
②発音練習　
③訛音の訂正(かおん)なまりの訂正
④声の出どころの転換　
⑤緩急の練習　(テンポ)　
⑥間の問題
⑦イントネーョン
⑧声の強弱
⑨高揚、協調、
⑩調子(ピッチ)

セリフの一部を紹介します
上記の練習と合わせて声に出してみてください。

①拙者親方と申すは、御立合いにも先だってご存じの方お方もござりましょ、
②お江戸を立って二十里上方、相州小田原いっしき町をお過ぎなされて、青物町をおい出なさるべば、
③欄干橋虎屋藤右衛門、
④只今は剃髪いたして
⑤円斎竹しげと名乗りまする。
、、、、全部で約６分

各項目にアドバイスもあります。

①いい始めです。ゆっくり落ち着いて、高からず低からずの中音で初めて下さい。
②「立って」までいって、「二十里」に特に力を入れ、「上方」の二字を軽く力を抜きながらいう。
③屋号と名前は下っ腹に力を入れ、引く、底力のある声で。
④「只今は」の三字は、軽く、それでいて力を抜いた高い調子。
⑤「円斉」は胸に力を入れ、「と」以下は軽くいう。

このように長い間『外郎売り』を使って演技研究所などで訓練指導がされていました。
勿論歌舞伎の世界、俳優の世界、落語の世界においても一言一句に、ただ覚える以外にきめ細やかな指導が行われているのです。

実は、教室を始めて３８年経過して、
何とこのセリフを覚えて実際に披露した方、二人目が誕生！

しかも、交通事故で生死をさまよい特殊な体験をされた方の女性(50代ＯＢ)が挑戦されたのです。

一つの目的を達成したら更なる挑戦でスキルアップ！
可能性って素晴らしい事ですネ

ご自分の可能性を知りたい方はぜひ、湘南話し方センターへ足をお運びください。