話し方教室

褒め言葉がセクハラ?

教室のOBのお話。
奥さん(40代後半)が肩の上近くまで伸ばしていた髪を思い切ってショートカットにしたところ、
行きつけの美容師から
「凄くスッキリして素敵です、お似合いですよ~!」
と言われ、自分でも嬉しくなり、ご主人の帰宅を待っていました。

ご主人が玄関の扉を開け、ボソボソとした声で
「ただいま~」と聞こえたので、
その日に限って台所から玄関先まで飛んでいき、
首をフリフリしても特別に反応がなかったのでわざと、
「行ってってきたのよ!」
すると
「何処へ?」
「ここ~ッ」
とヘアーに手を差すと、ご主人
「いくらした?」
これにはガッカリ。

そこには原因がありました。

そのご主人、職場で管理職をしています。
ある時、会社で同じ課にいる20代の女性が髪形を変えたので、
「ヘアスタイル変えたんだ~いいね!」
と言ったところ
「課長それってセクハラです!」
と言われた事がトラウマになってしまったようです。

髪のスタイルを褒めたにも関わらず!!

「今の若い子は難しいね~」
と思わずつぶやいたそうです。

しかし、よくよく考えて見ると、その20代の部下である女性から
信頼とか尊敬をまだされていなかったのかも知れません。

人間関係の度合いって本当に難しい時代になりましね。
同じような言葉でもセクハラとかパワハラと思われないための
【新しいコミュニケーションの作り方】も当センタ―の特徴です。

相手が
「軽蔑された!」
「侮辱された!」
「意に反する事を言われた」
となると場合によって裁判に発展し、
本人、または会社が大変多額な賠償金を払わなくてはなりません。
特に令和2年12月より、厚生労働省が各企業に強く訴えています。

置かれている立場によって受け止め方が変わります。

今日は昨日よりもっと良き日となりますように


湘南話し方センター
所長 松永洋忠

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