話し方教室

ピグマリオン効果の凄さ


ピグマリオンとは、ギリシャ神話にあるキプロス島の王様の名前です。

現実の女性に失望していたピグマリオンは、
ある時、自ら理想の女性ガラテアを彫刻した。
その彫刻を見ているうちガラテアが服を着ていないことを恥ずかしいと思い始め
服を彫り入れる。
そのうち彼は自らの彫刻に恋をするようになる。

さらに彼は食事をしたり話しかけるようになり、
それが人間になる事を願った。
その彫像から離れないようになり、次第に衰弱していく姿をみかねたプロデテイが
その願いを叶え彫刻像に命を与え、
ピグマリオンはそれを妻にした。

この神話は児童心理学にも活用されています。

例えば
念願は強ければ強いほど叶えられる
と言われます。
人は誰でも無限の可能性を持っている。
しかしその折角の可能性も家庭環境、地域、国の環境によって全てとは言い切りませんが、
可能性がつぶされてしまうこともあります。

これは、お子さんの自己肯定感高める上でもとても大切に思います。

万一念願が叶わなかったら?と、
当然誰しも思います。

それは念願の強さが足らなかったから!と言われてしまえばもっと努力もするでしょう。

以前このブログ欄でも紹介をしましたが、
千葉大学教授だった多胡輝さんは東京未来大学名誉教授で日本の心理学者。
1926年2月25日生まれ。(2016年90歳没)

【数秘=9】  
最大の特徴は(生まれながらの教師)済んだ心と豊かな感性を持つ、物事を直感的に判断し、
センスは抜群。
他沢山の可能性をもっていましたが、最も大きいのは、
お母さんの言葉が可能性を引き出したのでしょう。

小学生の頃テスト用紙をお母さんに見せた時、
たとえ100点満点中30点でも40点でもお母さんは
「お前の力はこんなもんじゃない」
「お前にはすごい力がある」
「やれば出来るんだ」

と言われ、
最初は「お袋調子のいい事言っている」ぐらいにしか思っていなかったそうです。
ところが、答案用紙を見せるたびに同じことを言うので、
「そうかな?」
「僕にはそんなに凄い力があるのかな」
と思い込むようになり
一生懸命に勉強をするようになった! 

それが今の私です。
と言ったのは70代に入ってから話していました。

環境によって人は変わる。
考えさせられますね。

今日の日が昨日より良い日でありますよう


湘南話し方センター
所長 松永洋忠

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